音楽 - MA Music(Makiko Hayasakaさん)

小さな頃から、音楽は身近にありました。長くピアノ、チェロ、声楽やオルガンを学んできた私にとって、音楽学の専攻はごく自然な選択でした。東京藝術大学修士課程を修了後、19世紀以降のイギリス音楽という新たなテーマで2つ目の修士号を取得するべく、ブリストルにやって来ました。この研究を始めるにあたり、イギリス音楽を専門とする4人の音楽学者が教鞭をとっていたこと、また独自の研究機関 Centre for the History of Music in Britain, the Empire and the Commonwealth (CHOMBEC)を持ち、関連分野に関する様々なセミナーや会議を主催していたことから、ブリストル大学の音楽学部は特に魅力的でした。

ブリストルへ来て5カ月がたちますが、こちらでの生活と文化的環境には日々魅力を感じています。町は安全で、規模もほどよく、豊かな自然に恵まれています。天気のいい休日には(ブリストルは比較的恵まれていると思うのですが)、ブランドン・ヒルやクリフトン吊り橋まで散歩に出て、コマドリやシジュウカラを眺めています。大学では音楽活動も楽しんでいます。チェリストとして参加しているUniversity Symphony Orchestraの演奏会に加え、音楽学部のメインビルであるVictoria Roomsが所有する13ストップのオルガンを弾くことができるのは、大きな喜びです。この素晴らしい楽器を毎日のように弾き、直にイギリス製オルガンの音に触れられたのは、実に貴重な経験でした。近郊には、セント・ジョージズ・ブリストルやコルストン・ホール、ブリストル大聖堂など、良質の音楽を提供する場所が数多くあり、プログラムの幅広さは音楽好きを飽きさせません。

MA in Musicologyのコース構成と内容については、学生の興味関心とニーズに合わせた柔軟な対応を感じます。例えば先学期には、イギリス音楽への理解が深まるようにと、コース主任の先生が私のためにイギリス音楽をテーマとした授業を数回設けて下さいました。音楽学部には殆ど留学生がおらず、現地の学生に交じって議論についていくのはいつも大変でしたが、コースメートも先生方も、私がコミュニティーの中に入っていきやすいように、惜しみなくサポートして下さいました。

留学を決心した最大の理由は、音楽を生み出す中でイギリスの人々が何を思い何を感じ、またそこから何を享受しているのか、自分の全身で感じてみたいと思ったからです。ブリストル大学での生活や、授業外の経験をも通じて、今、この目的は達成されたと感じています。将来は、イギリス音楽の様々な魅力を日本に紹介していきたいです。海外生活では多くの困難や違いにも直面しますが、ブリストル大学での学びは、自分の目標を目指していく上で、かけがえのない財産になると信じています。